倉敷の身近な自然シリーズ3

池や湿地のいきもの

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池や湿地は常に水にうるおされ,水をよりどころにした生きものが息づいています。どのような生きものが生活しているのか,出かけてみることにしましょう。


まず,湿地へいってみましょう。
0:41 カキラン
アカマツ林に点在する湿地には,栄養分が少なくても生きていける,独特の植物が見られます。梅雨の頃,ひっそりと花を開くカキラン。
0:53 コモウセンゴケ
コモウセンゴケは葉にねばりがあり,虫を捕まえて栄養分にしてしまいます。(→番組中ではコモウセンゴケとして紹介していますが,その後コモウセンゴケとされてきた植物がコモウセンゴケと新種トウカイコモウセンゴケとに分けられました。この映像の植物はトウカイコモウセンゴケに該当します)
1:07 モウセンゴケ
こちらは白い花をつけるモウセンゴケ。あっ,カマキリの幼虫がつかまってしまいました。
1:20 サギソウ
夏の湿地を代表するサギソウ。自然のつくりだした芸術作品です。
1:37 ハッチョウトンボ
陽当たりがよく,モウセンゴケやサギソウなどの見られる湿地には,腹長10mmから13mmと,世界でも最も小さいハッチョウトンボが生息しています。成熟すると,オスは真っ赤になりますが,メスは地味なしま模様でカムフラ−ジュされています。


水のためられた池ではどのような生きものが見られるでしょうか。
2:10 カイツブリ
水に潜って魚をつかまえるカイツブリ。水草を集めて浮き巣を作り,そこに産卵します。
2:26 カワセミ
飛ぶ宝石といわれるカワセミ。水中に飛び込んで小魚などを捕まえます。
2:39 ヒシ
葉が水面に浮かぶヒシ。
2:48 ガガブタ
おもしろい花をつけるガガブタも葉が水面に浮かびます。
3:00 コウホネ
こちらは水上に葉が突き出るコウホネ。
3:14 アメンボ
アメンボは水面で生活し,ときには大群をつくることもあります。水の表面張力をうまく利用し,水面に落ちた昆虫類などを捕まえて体液を吸います。
3:35 ミズスマシ
水面にはミズスマシの仲間も見られます。ミズスマシの成虫は,水面に落ちた小さな虫などを捕まえて生活しています。


池で育つトンボにはどんな種類がいるのでしょう。
3:48 ウチワヤンマ
先ず出会うことができたのはウチワヤンマでした。ヤンマという名前が与えられていますが,実はサナエトンボの仲間の大型種です。
4:05 シオカラトンボ
おなじみのシオカラトンボ。体が黒くなり,青白い粉をふいたようになっているのは,成熟したオスです。
4:16 ショウジョウトンボ
これはショウジョウトンボです。オスは成熟すると池の一角になわばりを持ちます。
4:26 コシアキトンボ
コシアキトンボも,成熟したオスは池のまわりに縄張りを持ちます。
4:38 チョウトンボ
一見,チョウのように,羽をひらひらさせて飛ぶのはチョウトンボです。一時は大変少なくなっていましたが,最近少し復元のきざしが見られます。
4:53 クサガメ
クサガメは甲羅干しをして体温が高くなると,活発に活動し始めます。
5:04 ウシガエル・オタマジャクシ
牛に似た声で鳴く,北アメリカ原産のウシガエル。これはそのオタマジャクシです。
5:23 ハイイロゲンゴロウ
ミズスマシに近い甲虫ではゲンゴロウやガムシの仲間も池に見られます。ハイイロゲンゴロウは水中生活していますが,時々水面近くに姿を現します。


半翅目のタイコウチやマツモムシも,同じような所で生活しています。
5:39 タイコウチ
タイコウチは池の浅いところに住み,他の水生昆虫やオタマジャクシ小魚などを捕まえて,体液を吸います。
5:56 マツモムシ
マツモムシは後ろ足が長くなり,ボ−トのオ−ルのように水をかくのに適した作りになっています。背を下に向ける,独特の姿で泳ぎます。
6:15 メダカ
メダカの目は体の上のほうについていて,水面近くで生活するのに適しています。
6:24 スジエビ
スジ模様のあるスジエビ。
6:31 ヌマエビ
こちらはヌマエビの仲間です。
6:38 オオクチバス
ブラックバスとも呼ばれる,北アメリカ原産の外来魚です。魚などを丸呑みにし,元々そこにいたものがほとんどいなくなることもあります。
6:52 ブル−ギル
これも北アメリカ原産のブル−ギル。
7:06 イヌタヌキモ
水中を漂いながら小さな動物を捕まえて消化してしまうイヌタヌキモ。花だけは水上に出ます。
7:16 オニバス
体中にとげのあるオニバス。最近ではため池が埋め立てられたり,水が汚れたりして,減ってしまいました。


これらの生きものがいつまでも生活できるきれいな水辺環境が保たれればいいですね。
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終了




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