ハウスマン鉱 hausmannite Mn2+Mn23+O4 正方晶系 [戻る]
反射色は灰色系で,反射多色性は普通で注意しないとわからないが,異方性は強い(ブラウン鉱はハウスマン鉱よりやや異方性が弱く,硬度が高いものの,やや区別しにくい。また,磁鉄鉱・ヤコブス鉱・アラバンダ鉱に似るが,それらは等方体)。時に異方性により集片双晶が認められることがある。硬度がやや高く,平滑な研磨面を得るには時間がかかる。時に深紅の内部反射が認められる(アラバンダ鉱は時に緑色の内部反射を示す)。
接触変成作用を受けた層状マンガン鉱床に緑マンガン鉱,ヤコブス鉱,アラバンダ鉱,テフロ石,アレガニー石,菱マンガン鉱などとともに粒状,集粒状で広く見られ,ケイ酸に乏しい高品位のマンガン鉱石の構成鉱物として産する。バラ輝石や石英などとは共生しない。
反射色/灰色系
反射多色性/普通(帯褐灰色〜帯青灰色)
異方性/強い
反射率(λ=590nm)/約18〜22%
ビッカース硬度(kgf/mm2)/466〜724
内部反射/時に深紅。認められないことも多い。
![]() ハウスマン鉱(Hau)の反射多色性(普通) 岩手県野田玉川鉱山/平行ニコル ハウスマン鉱はほぼ全体の明るい集粒状部分。普通程度の反射多色性により,ステージを回さなくても,わずかに褐色がかった粒子とわずかに青味がかった粒子が見える。 接触変成作用を受けた層状マンガン鉱床中。 |
![]() ハウスマン鉱(Hau)の異方性(強い)/クロスニコル ハウスマン鉱はほぼ全体の集粒状部分で,粒子ごとのコントラストで,ステージを回さなくても異方性がはっきりわかる。 |