@弥高山
海抜307.6mの三角点をもつ丘陵地。四方に谷筋,尾根筋が発達し,南東の尾根筋を歩いてたどれば視界が開
け,高梁川河口と瀬戸内海を眼下に見渡すことができます。
谷筋には樹木も多く,年平均気温13℃以上14℃未満という市内最低気温の地がここにあり,植物ではチトセカズラ・タ
カノツメ・アカシデなど,昆虫ではムカシヤンマ・ミヤマチャバネセセリといった,ふつうでは吉備高原以北に出現する動植物が混生しています。
丘陵上には養鶏場や牧場が営まれているため,アレチウリ・アメリカキンゴジカ・ムラサキウマゴヤシなどの帰化植物が生え,1989年10月にはここから
本邦初のアメリカスズメウリも見つかっています。
昭和57年倉敷市発行の「倉敷の自然−弥高山山系−」には約700種の植物,約800種の昆虫,26種の野鳥が記録され,この丘陵地に豊かな動植物が見
られることが紹介されています。