倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第642回自然観察会「高梁川流域自然たんけん2」
 2021年11月21日(日)報告

◆日 時 :2021年11月21日(日)10時30分〜14時30分
◆場 所 :新見市草間 羅生門周辺
◆講 師 :自然史博物館学芸員ほか
◆参加者:41名


高梁川流域の7市3町を巡回するシリーズ観察会です。
今回は新見市との連携事業で,国指定天然記念物「羅生門」周辺の自然探検です。
 天気は薄曇り,時折日が差す穏やかな晩秋,紅葉が輝く森を歩きました。

トリガタハンショウヅルやナツアサドリなどを観察し,羅生門に着きました。

ヘルメット着用で,急な山道を慎重に下ります。

   
ここが最深部,これから先は進入禁止です。石灰岩でできた巨大なアーチを堪能。これは古い鍾乳洞が崩落し,一部が残ったものです。

石灰岩に生育する植物を観察しています。
ここは湿度が高く,多種のコケやシダが見られます。

   

クロスズメバチが集まっていました。
触覚が長いのが雄で、雄は刺さないそうです。

午後は羅生門の周囲を歩きました。ツルニンジンを見つけました。種子には翼があり,風が吹くと回転して飛んで行きます。
   
ススキ(茅)を刈っていました。刈ったススキは,ブドウ畑に敷くそうです。草刈りのおかげで,貴重な植物や昆虫が残っているようです。 方解石(結晶質石灰岩)を観察しています。
   
   
キジョランがありました。葉をよく見ると,アサギマダラのさなぎの抜け殻が残っていました。 森の中にきのこ発見。
シロシメジの大きなフェアリーリングです。
   
   
集合場所まで戻り,まとめの時間です。 オオムラサキの幼虫が紹介されました。


いろいろと見どころのある観察会になりました。
ヘルメットの準備等,新見の皆様には大変お世話になりました。

(写真/文:吉岡 勉)


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