倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第641回自然観察会「おかやま自然探訪68」
 2021年10月17日(日)報告

◆日 時 :2021年10月17日(日)11時〜14時
◆場 所 :苫田郡鏡野町富西谷
◆講 師 :自然史博物館学芸員,友の会幹事
◆参加者:16名


県内の旧市町村を巡回する観察会。
今回は鏡野町(旧富村)の白賀渓谷までの道を歩き,山里の岩石や植物,昆虫,動物などを観察しました。
 前日までと比べ急に気温が下がり肌寒い天気,時折時雨が降りました。


集合場所は「富ふるさと公園」です。今日のコースと見どころの紹介がありました。そばには、ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャの木)が実をつけています。

途中,布施神社に寄りました。鳥居の所には,推定樹齢500年とされるケヤキがあります。境内には,カヤやムクロジの実が落ちています。大木が並ぶ社叢が取り囲んでいます。

ノコンギクとオオユウガギクとの違いを調べています。こちらは,オオユウガギクのようです。

マルバノホロシが赤い実をつけています。有毒植物ですが,少しだけ実をかじってみました。何とも言えない味だそうです。

   

マルバノホロシ

ヤマグルマがあります。岡山県では標高の高い所で見られます。昔は,樹皮からトリモチを作っていたようです。
白賀渓谷に着きました。今日の一品ジンジソウが咲いています。ここから上流に向けて何株もあります。シラキの実を取り,中を割ってみると,白い液が出てきました。河原には,流紋岩、安山岩、花崗岩がありました。 ジンジソウ
   
昼食が終わり、同じ道を引き返します。相変わらず,時雨が降っています。カケスやキセキレイが鳴いています。小学校の近くの川には,カワガラスが2羽います。 集合場所に戻ってまとめをしました。天気には恵まれませんでしたが,満足して富を後にしました。


(写真/文:吉岡 勉)


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