倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第538回自然観察会
「おかやま自然探訪56」
 2017年11月26日(土)報告

◆日  時 :2017年11月26日(土)11時〜15時20分
◆場 所 :赤磐市(旧山陽町)馬屋の「太戸(たいど)の滝」
◆講 師 :
博物館学芸員
◆参加者 :42名


年4回実施されるおかやま自然探訪。
今年度最後は岡山市と赤磐市(旧山陽町)の境界にある「太戸の滝」へ行き,晩秋の自然の中で生きものを観察しました。


岡山市北区玉柏の新大原橋下の河川敷に集合しました。今日は河川敷から林の道を通って「太戸の滝」へ至る片道約2.5kmの観察コースです。

林の道に入ってまもなく,コガタスズメバチらしい巣を発見しました。ハチが人を呼ぶのか,偶然にも参加されたハチがご専門の加藤さんに,巣を掘り出してその構造を説明してもらいました。

    

曇天の少し肌寒い日でしたが,晩秋の紅葉を楽しみながら池の周りで昼食をとりました。

本日の一品「コクサギ」を観察しました。岡山県では面的に分布する地域の南限にあたるそうです。果実のおもしろい形と種子をとばす面白いしくみを教えてもらいました。

三段からなる,合わせて落差約50mの「太戸の滝」に到着。地質は泥質ホルンフェルスで,約2億年前にできた泥岩が約8000万年前に地下深部の花こう岩のマグマの熱で変化してできたものだそうです。

上段の滝の水のたまった所では,ヘビトンボなどの水生昆虫を採集しました。

 

観察会の始まりと終わりの時間に,ほぼ同じ場所でカワセミを見ることができました。

けがもなく,全員無事長い観察コースを歩きました。まとめでは,分野別に今日観察した生きものの復習をしました。観察会の始まりに出された越冬期のウグイスとモズの鳴き声クイズ,みなさんできたでしょうか?



(写真/文:島岡 浩恵)




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