倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第450回自然観察会 「第19回シダの世界」
 2014年8月30日(土) 報告

◆日 時 :2014年8月30日(土) 10時30分〜14時30分
◆場 所 :岡山県立森林公園(苫田郡鏡野町上斎原)
◆講 師 :山下純(岡山大学資源植物科学研究所),狩山俊悟(自然史博物館)
◆参加者:17名




.管理棟前で集合。湿原の横を通り,熊押し滝へ行って帰るコースです。 去年に引き続き岡山県の標高の高いところのシダを観察します。
植生などの説明の後,トチノキの前で観察開始。
.トチノキの幹につくオシャクジデンダ。夏葉っぱがなくなる種類で, 出たばかりの新しい葉だそうです。近くの木にある,同じ仲間もすかさずセットで解説。
   
道を進みながらつぎつぎに出てくるシダを詳しく教えていただきます。
湿原はオタカラコウとミソハギ,キセルアザミ,サワヒヨドリなどが咲いていました。
コントラストの美しさに思わずカメラでパチリ。
   
ロート状だからと言って,オシダだけではありません。
じゃあ,他にどのような物があってどこが違うのでしょうか。
.「裂片の隙間がある」って言うのは,こういうことです。
うーん。
   
ブナやミズナラの林の中を登って,熊押し滝へ。
滝の岩にはえていたイワイタチシダ。鱗片がダリの髭みたいにそりかえっていました。
植生,シダ植物のつくりや受精の仕方などの幅広いお話から, 近種のルーペを使った区別の仕方まで,わかりやすい説明に目から鱗の一日でした。
お世話になりありがとうございました。皆さんお疲れ様でした。



(文/写真:中富 明子)




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