倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第403回自然観察会「コケの観察会」
 2012年11月11日(日)報告

◆日 時 :2012年11月11日(日) 10時30分〜15時
◆場 所 :岡山県美作市滝宮 天石門別神社及び琴弾の滝周辺
◆講 師 :岡山コケの会の皆さん


2012年11月11日,岡山県美作市滝宮の天石門別(あめのいわとわけ)神社でコケの観察会が行われました。

雨の中「岡山コケの会」の方々と一緒に「午前7種,午後6種のコケを探しましょう」から始まりました。
神主さまのご厚意で蛍光灯のほかサ−チライトもつけていただけて光源整 いました。県外(兵庫,鳥取,滋賀)からの参加者を含め14人の熱心に境内を見て回りました。


コケの実物を見てから探しましたが,同じように見えてなかなか正解が出 ません。
最後の一種で苦戦していますが,なんとかクリア出来そうです。


昼から雨脚がやや強くなったようでしたが,皆さんの熱心さには脱帽です。地面・はうコケ,ゼニゴケ類が何種類か混成していて,探すケゼニゴケが雨にぬれてよく分かりません。


あったあった,ムチゴケで す。ぬれると違って見えます。
「コケは採るときコケ全体をまず押さえてから1本だけ抜き取ってル−ペで見てください」との注意があったので,1本をみんな で回して見ました。腹面の長い鞭枝(べんし)も見ることが出来ました。
この石垣にも立つコケ,はうコケも何種類も混成していました。


このコケは地面・立つコケ,ヒノキゴケです。林下の腐食土のふわふわしたやわらかい緑褐色の群落をつくる,大型で葉は密につ く,別名イタチノシッポといわれるコケです。
全員雨の中熱心に見て回りましたが少し早めに閉会にしました。



(写真/文:木下 延子)




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