倉敷市立自然史博物館友の会の行事
第362回自然観察会「ダルマガエル観察会13」
2011年6月18日(土)報告
◆日 時: 2011年6月18日(土)18時〜19時
◆観察場所: 倉敷市真備町辻田
◆講 師: 伊藤邦夫氏(元川崎医科大学附属高等学校)
今年で13回を数える歴史ある観察会。観察場所となった真備町辻田の水田地帯は,全国でも指折りのダルマガエルの生息地だそうです。開発の波にさらされながらも,健気に生き延びているカエルたちの姿を追いました。
道路沿いの側溝を覗くと・・・おっ,早速何か発見したようで盛り上がっていますね!でも車には注意注意。
捕まえたカエルをビンに入れてじっくり観察 しましょう。伊藤先生の丁寧な解説で,しっかり納得です。
今日のお目当てのダルマガエル。トノサマガ エルよりもずんぐりした体形が名前の由来です。
こちらはそっくりさんのトノサマガエル。背 中線があるのが見分けのポイントです。ダルマよりスマートでジャンプも得意。
「音の出る図鑑」を使って,ダルマガエルとツチガエルの声を確 かめました。近頃は便利なものがあるんですね。
草が茂る休耕田にも行ってみました。足元の悪さも何のその,カエルのためならどこへでも。
観察場所ではたくさんのダルマガエルが見つかり,「ちょっとありがたみがないかも」という冗談も飛び出すほどでした。
でもここは,地元の人もまじえた保護活動によって維持されている、あくまでも例外的な場所です。
県内でも次々に生息地が失われていく現在,ダルマガエルと彼らをとりまく環境に、もっともっと多くの方が関心を寄せてほしいと思いました。
(写真/文:岡本 泰典)
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