倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第290回自然観察会「スゲ観察会」
 2008年6月7日報告

◆日 時:2008年6月7日 10時〜15時
◆場 所:和気町田賀 岡山県自然保護センター


年に一度恒例となっていますスゲの観察会が,これも恒例の岡山理科大教授 星野卓二先生をお迎えして先日行われました。その模様を写真で以下にお伝えしましょう。


さぁ,スゲ観察会の始まりです。でも花が咲いているとつい目が行く。
「ああ、あそこにあるのが・・・。」
なんにもないような草はらですが。


視線は花の方向ではない。
これはカサスゲの 「雌小穂」。「果胞」は「開出する」。
・・・難しげな用語です。


こちらはアゼスゲ。「黒紫色の鱗片」。
なるほど違いますねー。
カサスゲには「匍匐枝」があるので, 掘ってみなければいけませんと,なるほど。
こちら岡大のスゲの先生,山下純さん。


「なんか今日のお客様は変だわ。私に感心ないの?」
「これはちょっと難しいノゲヌカスゲ。」
今日だけは〈道端の草〉ではありませんぞ。


ホレホレ・・・踏んでる!
これが大事な,アレなんだから。
本日の講師,岡山理科大教授 星野卓二先生


「日本一のスゲの先生」のお話。ニシノホンモンジスゲ。よく聞いて,よくメモして…。
「何なんとおっしゃる?」「ほんとですかぁ」
「いやほんとでしょう」広島県のお三方。


左端のお三方は?
「わたしゃー今日三つ覚えたさかい、もうええわ」
「そうじゃなー、もうムリムリ…。」



オニスゲ
ゴウソ
ちょっとは分かりやすい2種の観察です


師曰く,「こんなん見向きもしませんね」
今日だけはちょっと不幸なトキソウ
「あ,小さいトンボだ」と師の目の届かないところでは,けっこう人気でした。


午後からは,こんなものを見ます。
双眼実体顕微鏡の使い方もまた難儀。
「よう見えるようにして。見るのは私が見るから」
講師助手の正木智美先生に甘えています。
「こんなもん,わけなく見えるよ。片目で充分よ」。
呉からの脇本さん
「キャー,センセに直接おせーてもらったー!」と元ギャル?


皆さん、せっかく覚えたつもりですから3日以上は覚えていてね。
そして来年はまた新鮮な気持ちで…。


(写真/文:池畑 怜伸)




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