倉敷市立自然史博物館友の会の行事



第281回自然観察会「雪の里山を歩こう」
 2008年2月16日報告

◆日 時:2008年2月16日
◆場 所:真庭市蒜山下和 津黒いきものふれあいの里


12月15日の「かんじき作り体験」に続いて,真庭市蒜山下和(旧中和村)の「津黒いきものふれあいの里」との共催で,か んじきやスノーシューをはいて,雪に覆われた里山を探検する観察会「雪の里山を歩こう」が開催されました。前日より降雪がかなりあり,午前中も路面圧雪と凍結,さらには激しい降雪が見られました。参加を断念された方もおられましたが,25名の参加者があり,1mを超える積雪の中(上?)を元気に探検しました。
 観察コースに出てからは雪はちらつく程度になりましたが,直前まで雪が降っていたため,期待された動物の足跡や糞,「ゆきむし」などはほとんど見ることができませんでしたが,それでも,テンの足跡やハンノキの雄花(蕾)などを観察したり,雪に穴を掘って雪の深さを確かめたりと,様々な体験をすることができました。


前日から大雪となり,駐車場に入れませんでした。
午前中は津黒いきものふれあいの里スタッフは除雪作業。
ささゆり館で説明を受けたあと,それぞれスノーシューやかんじきを持ってフィー ルドへ。雪が少ないところではまだ徒歩です。


昨年12月15日の「かんじき作り体験」で作ったマイかんじきを持参している 方も。講師より履き方の指導を受けます。
かんじき装着完了!
いよいよ探検に出発です!


ちょっとスノーシューやカンジキでの歩行に慣れないけれど,新雪をかきわけ, 踏みしめながら進みます。
直前まで降雪があったので,ほとんど動物の足跡は見つからなかったのですが,唯一見つかったテンの足跡。
足跡のパターンだけで何の足跡か分かる講師の猟師さんの知識にびっくり!


川の傍の遊歩道。雪の重みでしなった木の枝をくぐり・・・
ハンノキ林(枝先に雄花が垂れ下がっていました)を通り抜け・・・


小高い丘を登って下って・・・。
振り返ると真っ白になった津黒山が見えています。
「疲れたー!」火照った顔に冷たい雪が気持ちいいらしく?雪の中にダイブする子も。風邪を引かなかったかな?


雪の穴に落ちちゃった?いえいえ,雪の深さを確かめるために地面まで掘って みた穴に入って見たところです。1m10cm〜1m30cmほどの積雪がありました。
ぐるっとフィールドを一回りして,帰途につく頃,雲 が晴れ太陽が顔を覗かせました。銀色に光り輝く景色に歓声が上がりました。


青空と白い津黒山のコントラストが印象的でした。岡山県南部とはまったく違う 冬の姿に「外国にきたみたいだった!」との声も聞かれました。
ささゆり館に帰るとサプライズ!地元の食品加工グループから,暖かいぜんざいのサービスがありました。おまけに「和みの湯 津黒高原荘」からは,急遽,日帰り入浴の割引サービスもあり,皆さん大満足の観察会になりました。


(写真/文:片岡 博行)




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