倉敷市立自然史博物館友の会の行事



友の会講座「かんじき作り体験」
 2007年12月15日報告

◆日  時:2007年12月15日
◆場  所:真庭市蒜山下和 津黒いきものふれあいの里


 9月30日の「キノコ・ワールドへようこそ」に引き続き,真庭市の津黒いきものふれあいの里で「かんじき作り体験」を開催しました。
 最近はアウトドアショップでも「スノーシュー」がよく販売されていますが,今回は昔ながらのかんじきを,地元産の素材(かんじきにはエゴノキが適しているそうです)を使って,こだわりの「マイかんじき」を作ろう!という企画です。
 当日は時折雪が激しく舞うさむ〜い日でしたが,材料を曲げるのは屋外での作業!
皆さん「寒い!」といいながらも熱心に作業されていました。

 この日の参加者は2月16日(土)の「雪の里山を歩こう」に優先的に参加できる特典があり,雪が積もるのが待ち遠しくなった?講座でした。


「ここらのかんじきちゅーたらこーゆーもんで,ほんとうはひもは牛の背の皮をつかうんじゃぁ」講師の藤井ささゆり館館長の説明に聞き入る参加者。手前に並んでいるのが材料のエゴノキ(丸太から製材ずみ)。
ドラム缶を縦割りにした大なべ(?)で材料を豪快に釜茹でにして,柔らかくしているところ。気温が低いので湯気がもうもうと立っていました。


ゆでる前は曲げすぎると折れそうだった材料ですが,ゆでると不思議不思議,ぐにゃ〜と曲げられるようになりました。でも冷えるとまた曲げにくくなるので,手早く曲げて荷ヒモで形を固定します。
かんじき作りに天気も刺激された?ときおり雪が激しく舞う,寒い日でした。


午後は,講師からワタリ(かんじきの足を置く部分)をロープで編んで作る方法などを教えてもらいました。
こちらはかんじきの履き方を教えてもらっているところ。実はヒモの結び方が肝心なのです。


この日の作業は木を曲げてかんじきの輪を作るところまで。半月ほど乾燥させてから,針金で縛って,ロープでワタリを編んで,ヒモをつけて完成です。
年明けに博物館でも仕上げの作業を行いました。無事,マイかんじきの完成です!


(写真/文:片岡 博行)




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