倉敷市立自然史博物館友の会の行事





 

第265回自然観察会「身近なスゲの見分け方」
 2007年5月6日報告

◆日  時 :2007年年5月6日
◆場  所 :倉敷市真備町市場 真備美しい森にて
◆参 加 者:28名


今年も星野先生(岡山理科大学 星野 卓二教授)をお迎えしてスゲの観察会が行われました。スゲの観察適期は(美しくもない)花が終わったあと,果実(食べられません)が実って,実るとすぐ落ちる,その前の短期間だけというまことに慌しいことになります。この日は前日と翌日(予報)の好天の間の雨天という残念な天気から,少し参加者が少なめだったかとも思われますが,参加者はそれ故にまた人一倍熱心な方々だったでしょうか。28名の 参加者がありました。以下はその写真スケッチです。

この日に観察したのは以下の14種でした。
アオスゲ・ノゲヌカスゲ・ヒメモエギスゲ・オオムギスゲ・ヒメカンスゲ・ヒカゲスゲ・コジュズスゲ・マスクサ・ヤワラスゲ・ケタガネソウ・タチスゲ・アゼスゲ・カサスゲ・ナキリスゲ<


合羽の備えはもちろん,覚悟の出陣です。
カメラマンもそれなりに張り切ってはい たのですが,写るのは傘ばかりという・・・。


先生のお手元には・・・“ただの草”,いやそんなことはありません・・・。
見るからに柔らかいので・・・ヤワラスゲ。
・・・安易に聞こえるって? 不謹慎な!


日向に多いヒカゲスゲ。
これは安易ではないでしょう?
「本日のハイライトでーす」・・・どうして?・・・先生がおっしゃったからです。
大麦に似た果実のオオムギスゲは岡山県の南西部を中心に稀に。


野外観察が終わる頃にはほぼ雨もやんで・・・。
ウグイスとアオガエルのコロコロコロコロ・・・。
午後からは室内で,採ってきた標本を調べました。


「あ,それじゃーない,こっちですよ。」



“どれも同じに見える度”はシダもはだし


オオムギスゲの「痩果」の顕微鏡による観察と図鑑の図,比較。


バナナ? カサスゲの果胞です
メモをとるのは「今日だけじゃーなーい」の心よ。


(写真/文:池畑 怜伸)




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