シャシャンボ Vaccinium bracteatum Thunb.



 高さ1−数mになる常緑低木または高木。葉は革質,長だ円形−卵形で先は長くとがり,長さ3−8cm,幅1−4cm,中部以上に不明の細鋸歯がある。葉は両面に網目状の葉脈が目立ち,表面主脈上に短毛があるほかは無毛,下面主脈上には細突起がまばらに並ぶ。花期は7月。花は3−10cmの総状花序につく。花冠は白色,つぼ状鐘形で長さ6−7mm,先が浅く5裂し,反曲する。雄しべは10本。果実は球形,径5−6mm,黒紫色に熟し,粉白をおびる。県内では吉備高原以南に広く分布し,丘陵地の山林や社寺林などでよく見られる。南部ほど果実の付きがよい。

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