岡山県のタンポポ属植物


シロバナタンポポ 花色が純白に近いこと(しばしば頭花の中心部は花粉が落ちて黄色く見えますが),総包片がやや黒みを帯びること,総包外片がやや開き 気味であること,総包片の先にはっきりした角状突起があることなどが特徴です。岡山県北部では少なくなりますが,県内各所に点在します。
キビシロタンポポ シロバナタンポポと似ていますが,花色が淡いクリーム色,総包片は淡緑色であまり黒みを帯びないこと,花時に総包外片が密着している こと,総包片に角状突起があまり出ないなどの違いがあります。吉備高原地域を中心に岡山県内各所に分布しています。
カンサイタンポポ 黄花で総包外片が反り返りません。岡山県内全域に広く分布し,もっともよく目にする在来タンポポです。
セイヨウタンポポ ヨーロッパ原産の帰化タンポポです。総包外片が下向きに反り返ります。熟したそう果はわら色をしています。岡山県内全域に分布しま す。郊外の日当たりの良い草地に多く見られます。近年在来タンポポとの雑種が報告されています。
アカミタンポポ ヨーロッパ原産の帰化タンポポです。熟したそう果は暗赤色をしています。セイヨウタンポポ同様,総包外片が下向きに反り返りますの で,両種の区別は果実がないと困難です。岡山県内全域に分布しますが,南部の町中でよく見かけます。セイヨウタンポポより,市街化の進んだ環境でよく見か けます。近年在来タンポポとの雑種が報告されています。

その他,岡山県からはヤマザトタンポポ,クシバタンポポ,ツクシシロタンポポが記録されています。


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