高梁川流域の自然シリーズ2

たねや実のひろがりかた

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秋も深まり,山々が色づいてきました。植物にとっては実りの季節です。植物が広がっていくためには,たねができるだけ遠くに運ばれていく必要があります。どのようなしかけをもっているか,林の中に入ってみることにしましょう。
1:04 ウバメガシ・アベマキ
ウバメガシのどんぐりが斜面を転がっています。丸くて重いたねは,斜面を転がって遠くへ広がります。アベマキのどんぐりもそうですね。
1:26 ムクノキ・クロガネモチ
鳥が木の実を食べにやってきています。
たねのまわりに甘い果肉をつけるムクノキ。赤い実が冬でも残るクロガネモチ。
たねは鳥が食べても消化されないで,ふんといっしょにでてきます。植物は実を食べられるかわりに,たねを遠くに運んでもらっています。<>/div
2:07 トベラ
赤いものが見えます。トベラです。トベラのたねは,動物にねばりついて運ばれていきます。
のりでついているみたいですね。
2:28 クロマツ
クロマツのまつかさの中からたねがのぞいています。たねにはつばさがついていて,風にのって運ばれやすくなっています。
2:45 オオバヤシャブシ
オオバヤシャブシ。このたねにもつばさがついています。


秋の草むらでは,どのようなたねや実が見られるでしょうか。
3:07 オギ
オギのたねには羽毛がついていて,風にのって運ばれていきます。
3:30 ナンバンギセル
ススキの根元にナンバンギセルを見かけることがあります。たねは非常に小さくて軽く,風にのって運ばれていきます。


草むらを歩くとよくくっつくオオオナモミ。とげの先が曲がっていて,一度ついたらなかなか落ちないようになっています。
4:10 カタバミ
カタバミの実ができています。たねははじけて,遠くへ飛んでいきます。


水辺の植物はどうでしょう。
4:35 クサネム
田んぼや水辺でよく見かけるクサネム。<実は軽くて,水に浮かびます。
4:51 ジュズダマ
水の中を何かが転がっています。ジュズダマです。


水辺で生活する植物の多くは,たねが水に運ばれて広がります。


海辺にもたねや実を水に浮かべて広がる植物が見られます。
5:16 ツルナ
実ができかけたツルナ。
5:30 ハマゴウ
砂浜に多いハマゴウ。


海辺で生活する植物のたねは,海水に浮かんで遠くに運ばれていきます。なかには数千kmの旅をするものもあります。


植物のたねや実は,さまざまなしかけをもって広がっていきます。
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終了




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