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植物や虫たちにとって,冬は厳しい季節です。 |
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しかし,それぞれに工夫をこらして,冬を越しています。 |
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落葉樹は,春に備え,寒さと乾燥に耐えられる冬芽を用意しているのです。 |
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コバノミツバツツジ |
コバノミツバツツジの冬芽は,鱗片と呼ばれるうろこ状の葉に包まれています。 |
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イロハモミジ |
ふたつの冬芽が向かい合ってつく,イロハモミジ。 |
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ヌルデ |
毛におおわれた冬芽をつける,ヌルデ。ヒツジの顔に似ていますね。 |
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ちょっと探してみます。
林の中では,虫たちが冬眠しているはずです。
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アカマツの木が朽ちて横たわっています。
皮をめくってのぞいてみましょう。 |
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マイマイカブリ |
この虫はマイマイカブリです。
眠っているところを起こされ,びっくりしていますね。 |
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コガタスズメバチ |
こちらはコガタスズメバチの女王です。朽ち木の中にくぼみをつくって眠っています。 |
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オオクチキゾウムシ |
このキノコの下にも何かいそうです。あっ,いますね。オオクチキムシです。 |
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ウラギンシジミ |
林のふちで,落ち葉の間に真っ白なものが見えます。 何とウラギンシジミではありませんか。足はしっかりしていますが,寒さのため動くことができず,じっとしたままです。 |
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クスサンの卵・クスサンの成虫 |
クリの木のはだに,クスサンの卵があります。幼虫は成長すると,あみ目模様のある繭(まゆ)を作って蛹(さなぎ)になり,成虫は秋に現れます。 |
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オオカマキリの卵 |
オオカマキリの卵塊(らんかい)は,吹きさらしですが,空気を含んだ厚い膜におおわれて,冷たい水にぬれるのを防いでいます。 |
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常緑樹が多い鶴形山。
常緑樹は,葉をつけたま寒さや乾燥に耐えていける植物で,春に備えて冬芽も用意します。 |
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クスノキ |
たくさんの鱗片におおわれた冬芽をもつクスノキ。 |
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アラカシ |
一か所に多くの冬芽ができるアラカシ。 |
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サカキ |
長くとがった冬芽をもつサカキ。 |
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ヤブツバキ |
ヤブツバキ。冬でも寒さと乾燥に負けず,花を咲かせる植物もあるんですね。 |
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セトウチマイマイ |
セトウチマイマイは,落ち葉に埋もれて冬を越します。よく見ると,貝殻の入り口に薄い膜を張って,体が乾かないようにしています。 |
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ゴマダラチョウの幼虫・ゴマダラチョウの成虫 |
エノキの根元の落ち葉には,よくゴマダラチョウの幼虫が隠れています。幼虫の状態で冬を越す虫は,以外に多く見られます。体が柔らかい幼虫は,冬越しには具合が悪そうですが,実は抵抗力を身につけているのです。 |
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オオミノガ |
オオミノガは街中でよく見かけます。 |
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イラガ |
イラガの繭(まゆ)です。秋のうちに固い繭を作り,蛹(さなぎ)
になる一歩手前の状態で冬を越します。 |
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田畑のまわりはどのような冬越しの姿が見られるのでしょうか。 |
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カンサイタンポポ・ナズナ |
地面に葉を広げ,日光を効率よく取り込んでいるカンサイタンポポやナズナ。このような葉をロゼット葉といいます。 |
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ヒガンバナ |
冬でも元気で生活している植物がいます。ヒガンバナは冬,葉をつけ,ほかの植物が成長してくると,地上部は枯れて,花の時期まで眠りにつきます。 |
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モンシロチョウ |
キャベツ畑の近くの塀などでは,モンシロチョウの蛹(さなぎ)を見ることができます。 |
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アゲハチョウ |
カラタチの垣根には,アゲハチョウが蛹(さなぎ)で冬を越しています。 |
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高梁川の河原にみられる植物や虫の冬越しはどうでしょうか。 |
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ススキ |
ススキの茎や葉は枯れていますが,地下茎は生きていて,地下に冬芽をつけています。 |
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オオオナモミ |
オオオナモミは種で冬を越し,トゲを利用してヒトやケモノについて遠くへ運ばれていきます。 |
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高梁川の中流の河原です。 |
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ゴミムシダマシ・ヒメサビキコリ |
乾いた砂地の石の下には,ゴミムシダマシやコメツキムシなどがいます。 |
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オオハサミムシ |
オオハサミムシは湿り気の多い砂地の石の下に,くぼみを作って隠れています。 |
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コホソクビゴミムシ・スジアオゴミムシ |
小高い岸辺には,河原のゴミムシ類が集まり,石の下に隠れて冬を越しています。 |
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日当たりのよい土手では,オオイヌノフグリが花をつけ,ナナホシテントウは何匹も集まっています。 |
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ほら,春の足音は少しずつ近づいてきていますよ。 |
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終了 |