倉敷の身近な自然シリーズ7

由加山の自然

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岡山県南部の倉敷市一帯にはたくさんの自然が残されています。古くから信仰で知られるこの由加山でも,豊かな緑の大地が広がっています。ここではどんな自然を見ることができるのでしょうか。
0:32 シイ林
蓮台寺周辺に見られるシイ林。岡山県内ではなかなか見られなくなりました
0:47 ツブラジイの花
シイの花が咲くと,林一面が白くなります。
1:00 カナメモチ
シイ林の中でひっそりと花を咲かせるカナメモチ。
1:10 ヤマモモ
これはヤマモモ。7月になると,メスの株には赤い実がなり,食べられるようになります。
1:22 ツバキ・ツバキシギゾウムシ
ツバキの実に,ツバキシギゾウムシを見つけました。メスは口吻と呼ばれる長い口をキリのように使って,ツバキの実の分厚い皮に穴をあけ,そこに産卵します。
1:49 ヒグラシ抜け殻
おや?これはヒグラシの声です。この抜け殻もヒグラシのもののようです。


由加山は岡山県南部としては珍しく,たくさんのヒグラシが生息しています。
2:29 ツクツクボウシ
夏の終わりには,ツクツクボウシの大合唱が聞こえます。
2:47 メジロ
常緑広葉樹林を好むメジロ。由加山で最も出会うことの多い野鳥でしょう。
2:55 ヤマガラ
ヤマガラも常緑広葉樹林を好みます。
3:02 ウグイス
鳴き声はおなじみのウグイス。なかなか姿を見ることはできませんね。
3:18 オオルリ(オス・メス)
夏鳥のオオルリこずえの先端などに止まり,美しいさえずりを響かせます。
オスの背中はあざやかな瑠璃色です。メスは地味な茶褐色をしています。
3:51 アオバズク
アオバズクは青葉が茂るころ渡ってくるフクロウの仲間です。大木のうろで子育てをします。
4:14 コナラ林
由加山の一部ではコナラ林を見ることもできます。
4:28 アベマキ
こちらはアベマキ。秋になると由加山で一番大きなドングリをつけます。
4:38 ウリハダカエデ
秋には美しい紅葉を見せるウリハダカエデ。
4:52 ノコギリクワガタ
樹液にクワガタムシが集まっています。少し赤みがかった大型のはノコギリクワガタ。
5:05 コクワガタ
コクワガタはうろの中に隠れています。
5:08 オオゾウムシ
オオゾウムシも一緒にいますね。みんな甘い樹液が大好きです。


シイ林とならび,由加山の自然を特徴づけるのが良好な水辺環境です。ため池は多くの場所で見られます。
5:32 ヒツジグサ
葉と花を水面に浮かべるヒツジグサ。
5:42 イヌタヌキモ
水中を漂う,食虫植物のイヌタヌキモ。
5:51 アカウキクサ
かつては水田雑草として嫌われ者だったアカウキクサですが,岡山県で今でも見られるのは,由加山とその周辺地域だけになってしまいました。
6:07 ナガエミクリ
水中から茎をのばすナガエミクリ。
6:14 スブタ<
ふだんは水中に沈んで生活するスブタ。ため池の水が少なくなると姿を現します。
6:26 カスミサンショウウオ
水たまりにはカスミサンショウウオの幼生がいました。


ため池周辺には湿地も見られます。
6:47 サギソウ
夏の湿地を代表するサギソウ。
6:57 サワヒヨドリ
秋には湿地一面にサワヒヨドリの花が見られる場所があります。
7:14 ニシカワトンボ
渓流にすむニシカワトンボです。透明な羽のものもいます。
7:21 サワガニ
流れの中でサワガニに出会いました。
7:31 カワニ
巻き貝のカワニナがいました。ゲンジボタルの幼虫はこの貝を食べて大きくなります。
上峠地区では渓流の周辺に公園が整備され,6月には手軽にゲンジボタルを観察することができます。
7:57 ヒメギス
近くの湿った草むらではヒメギスを見つけました。
8:04 カナヘビ
草地ではカナヘビにしばしば出会います。枯れた草の模様や色によく似ていますね。


由加山。ここにはたくさんの生きものが息づいています
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終了




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