倉敷の身近な自然シリーズ2

たんぼのいきもの

時間 文字スーパー ナレーション
0:00 レンゲ
身辺な自然のひとつ,田んぼでは,毎年同じ時期に同じ様な農作業がくり返されます。水を入れた田んぼでは,どんな生きものに出会えるか,訪ねてみることにしましょう。
0:33 カブトエビ
まるでカブトガニのような形をしたカブトエビは,田んぼの草とり虫と呼ばれることもあります。水の入った田んぼで短い期間だけに見られます。
0:51 ホウネンエビ
こちらはホウネンエビ。このエビが大発生すると,その年は豊年になると言われています。
1:00 カイエビ
おやっ,このちょこちょこと動いているのは一体何者でしょう。二枚貝のような殻を背負ったカイエビです。
1:14 ヒメタニシ
貝の仲間も見られます。ヒメタニシは,卵を体内でかえし,幼い貝を産みます。
1:24 モノアラガイ
こちらはモノアラガイです。
1:35 ヒラマキミズマイマイ
こんな小さくて平べったい貝もいます。
1:50
田んぼのまわりに目を移してみましょう。
1:57 セリ
セリはこの時期を代表する草花のひとつです。


そして,田植えの終わった田んぼでは,いろいろなカエルが見られます。
1:57 トノサマガエル
背中に白い線があるトノサマガエル。
2:06 ヌマガエル・ヌマガエルの幼生
こちらはヌマガエル。今年生まれたヌマガエルのオタマジャクシには,もう足が生えています。
2:19 ツチガエル
ヌマガエルによく似ていますが,こちらはツチガエル。独特の匂いがあり,クソガエルという有難くない名前ももらっています。
2:29 アマガエル
水辺を離れて生活していたアマガエルも産卵のためにやってきます。


再び水の中の生きものを見てみましょう。
2:37 フナ・メダカ
フナやメダカも,田んぼや小さな溝などで見られます。
2:53 ウマビル
ヒルの仲間は,動物の皮膚に吸いついて体液を吸います。
3:02 ヤゴ
ヤゴは,田んぼの小さな動物を食べて育ちます。
3:09 アメリカザリガニ
小魚やカエルのほか,水草まで食べるアメリカザリガニ。
3:16 サギ類
そして,これらをエサにしているのは,いろいろなサギです。
3:25 ヘイケボタル
夜の田んぼで光るものを見つけました。小さなヘイケボタルです。


梅雨が明け,夏本番をむかえた田んぼでは,多くの植物が見られます。


田んぼのあぜに,アゼナの仲間が3種類みつかりました。
3:56 アゼナ
古くから日本の田んぼに生えているアゼナ。
4:05 アメリカアゼナ
戦後急速に広がった帰化植物のアメリカアゼナ。
4:14 ヒメアメリカアゼナ
ヒメアメリカアゼナは,最近になって日本に侵入しているのが見つかりました。
4:25 タマガヤツリ
実がたま状につくタマガヤツリ。
4:32 コゴメガヤツリ
コゴメガヤツリの実は,小さな米粒が集まっているように見えます。


水辺では,トンボの仲間が見られます。
4:38 シオカラトンボ
これは,シオカラトンボ。
4:44 イトトンボの仲間
細長い体のイトトンボの仲間も見られます。
4:53 ヒガンバナ
暑い夏の盛りを過ぎると,田んぼのあぜでは,ヒガンバナが咲き始めました。
5:01 コナギ
同じ頃,コナギの花が見られるようになります。
5:12 アメリカコナギ
コナギによく似たアメリカコナギは,もう花が終わってしまいました。国内では倉敷で初めて見つかった帰化植物です。
5:24 ミズオオバコ
葉は水に沈み,花だけが水上に出て咲くミズオオバコ。
5:38 アカウキクサ
かつては,どこの田んぼにも見られたアカウキクサですが,今ではその姿を見ることはほとんどありません。これでもシダの仲間です。
5:47 マユタテアカネ
アカトンボの一種,マユタテアカネです。オスはよく枝先で,縄張りを張っています。
6:01 ウスバキトンボ
田んぼの上を飛びかっているのは,ウスバキトンボです。秋が近づく頃から多くなり,しばしば群れが見られます。


また実りの季節がやってきました。たくさんの生きものが生まれ育った田んぼでは,穂を垂れた稲が,今年も黄金色に輝いています。




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