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隆起    〔戻る〕

地殻変動により,ある地域の地盤が持ち上げら れる作用をいいます。隆起がおこると地面の標高が高くなります。

吉備高原

吉備高原

岡山県では中部に大きく広がる幼年期地形。標高300〜600m程度の頂上が台地のような山々が連なる地域で,数100万年前までは浅い海だった。それ以降,1年間に平均0.2〜0.3mm程度の割合で隆起していき,現在のような高原状の地形となった。浅海で堆積してできた泥岩や砂岩の地層が所々に見ら れ,約1500 万年前の貝類の化石がしばしば見つかる(→ 右写真)。




吉備高原の泥岩・砂岩の地層から産する1500万年前の海生動物の化石

@サンゴ,Aクジラの背骨,Bイガイ(左は化石,右は現生種),Cビカリア,D・Eアツガキ(Dは完全な殻,Eは破片状のもの)
ヒマラヤ山脈

ヒマラヤ山脈
標高7000〜8000m級の山々が連なる「世界の屋根」といわれているこの地域はインドプレートとユーラシアプレートが衝突し,両者の境で大規模な隆起 が起こってできた山脈である。したがって,このような山々の中腹や山頂に,海底で砂や泥などが堆積してできた堆積岩が分布していることがある。