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気成作用 〔戻る〕
水分,フッ素,塩素などの揮発成分を数%程度
含むマグマが固まるときに,それらの揮発成分がマグマから分離して既存の岩石に作用する現象。 気成作用は 400〜500℃程度で起こることが多いです(なお,水の臨界温度(およそ374℃)以下では圧力がかかっていると水分は液体となり,熱水変質作用に移り 変わ ります)。 気成作用は岩石中の長石類がキラキラ光る白雲母(フッ素に富む)に変化してグライゼンという岩石になったり,そのそばにトパーズや電気石などが生成してい ることなどで認められます。方解石が蛍石に変化することもあります。 ※気成作用を受けた岩石の分布域には,タングステン,錫,モリブデン,銅などの金属の鉱床が存在することがあります。 |
グライゼン
キラキラ光るのは白雲母,その他は石
英。
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方解石が揮発成分(フッ化水素)の作用で蛍石に変化する反応 CaCO3 + 2HF → CaF2 + H2O + CO2 方解石 フッ化水素 蛍石 水 二酸化炭素 |