はんれい岩は,玄武岩と同じく,ケイ酸分(SiO2)が少ない(50%程度)マグマからできる火成岩だが,玄武岩はそれが火山活動により,それが地表付近で急に冷えて固まってできるのに対し,はんれい岩はそれは地下深部でゆっくり冷えて固まってできる。白い斜長石,黒〜暗褐〜緑黒の輝石類,黄緑色〜褐緑色のかんらん石などがモザイク状に集合している(等粒状組織)。花こう岩やせん緑岩よりも暗色。
広域変成岩の元になるはんれい岩は,主に海洋部の海嶺付近での火成活動でできたもので,海洋プレートの中層部を構成している。それがプレートの動きで地下深部に沈み込んで結晶片岩などの広域変成岩となる。
はんれい岩(右図の「はんれい岩」)
|
太平洋沖から日本周辺のプレートの境界の断面図と 広域変成岩の形成場 |