ホルンフェルス 石灰岩以外の岩石が接触変成作用を受けて変化してできたものである。その岩石が火成岩の 場合,あまり接触変成作用の影響は見られない(火成岩はもともと 高温のマグマからできたものなので,接触変成作用を受けてもあまり変化しない)。 泥岩から変わってできたホルンフェルスは特に泥質ホルンフェルスと呼ばれ,ホルン フェルスの中ではよく目に付く。黒っぽい色を呈し,もとの泥岩に似てい るが硬く,細かい黒雲母を多く含み,わずかに褐色を帯びていることが多い。時には白っぽい紅柱石,灰緑色のきん青石なども見られる。 岡山県内では全域によく見られる。 |
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泥質ホルンフェルス/左は暗褐色緻密なもの,中は白っぽい柱状の紅柱石を含むもの,右は 白っぽいきん青石を含むもの。
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他には,砂岩から変わって でき た砂質ホルンフェルス(淡灰色や淡褐色でざらざらしている),チャートから変わってできたケイ質ホルンフェルス(純白やクリーム色で硬く,「ケイ岩」と呼ばれることもある)などがある。 岡山県内では,砂質ホルンフェルスは全域にしばしば見られ,ケイ質ホルンフェルスは中〜北部にしばしば見られる。 |
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砂質ホルンフェルス | ケイ質ホルンフェルス |