閃ウラン鉱 uraninite UO2〜3 等軸晶系  [戻る]

ペグマタイトや気成鉱脈中に断面が4角・6角などに見える8面体・6面体の自形で産するほか,不定形粒状をなす。熱水鉱脈鉱床では他に累層状をなすこともある。硬度が高く,平滑な研磨面を得るには時間がかかる。反射色は灰色で,まれに暗褐色の内部反射を示す。
光学的には特徴がなく,他の酸化鉱物と似ている場合が多く同定しにくい。しかし,強い放射能があることが特徴である。

反射色/灰色
反射多色性/なし
異方性/なし
反射率(λ=590nm)/約15〜20%
ビッカース硬度(kgf/mm2)/500〜900
内部反射/まれに暗褐色



閃ウラン鉱(U)福岡県小峠
平行ニコル
ペグマタイト中。モナズ石(Mz)よりも少し明るく,等方体。光学的な特徴に乏しい。
U:閃ウラン鉱,Mz:モナズ石,Fs:長石類