縄文時代の遺跡からは様々なものが出土しています。
当時の人々が食べたであろう動物や植物もいろいろで,なかにはクッキーあるいはハンバーグのような円盤状の炭化物があります。
ある研究者は,残留脂肪酸を分析し,ヤマグリ・オニグルミの粉,シカ・イノシシ・野鳥の肉,イノシシの血と骨髄,野鳥の
卵,塩,野生の酵母が含まれていたと発表しました。これは驚きを持って迎えられ,全国の小中学校を中心に「縄文クッキー作り」が盛んに行われるようになりました。
しかしその後,残留脂肪酸の分析には科学的根拠がないとの反論が複数の研究者から出されています。
では,円盤状の炭化物はいったい何なのでしょうか。「ハンバーグ」あるいは「ドングリ?入りハンバーグ」あるいは「肉入りクッキー」あたりに止めておくのが今のところ無難なようです。
この講座では,上記のような発表とそれに対する反論を踏まえつつ,「オリジナル縄文クッキー作り」を試みることにしまし
た。