講座「縄文人の知恵を学ぼう」
第5回 「釣り針を作ろう」(2005年10月15日報告)
縄文人の知恵を学び生活を体験する講座。石器を作り,釣り糸を作り,そして今回は魚釣りをめざしての釣り針作りです。
まずは富岡直人先生(岡山理科大学助教授)に釣り針の作り方を教えていただきました。
材料は鹿の角
先生に岩石カッターでおおまかな形を切り取っていただきそれから作業。
硬い角を相手に悪戦苦闘。
岩石カッターのほかにもグラインダーやら何やら・・・文明の力を使うこと数時間。
それでも細かい作業は難しく,できあがりは4〜5cmほどもある太くて大きな釣り針でした。この針がのみ込めるような大物が瀬戸内の岸辺から釣れるのでしょうか???
それにしても本来はこれらの作業はすべて石やサヌカイトから作った石器で行うのですよね。
縄文の人々の知恵はもちろんのこと,手先の器用さ,根気のよさには頭が下がりました。
(文:山ア法子・写真:島岡浩恵)