衣笠 豪谷(きぬがさ ごうこく)


1850(嘉永3)−1897(明治30)
日本画家。倉敷市に生まれる。備中の景勝地・豪渓にちなんで豪谷と号した。詩画を当時倉敷に来ていた勤王画家の石川晃山に学ぶ。その後江戸に出て、書を市川萬庵に、詩を大沼枕山に、画を佐竹永海及び松山延洲に学ぶ。また京都では、中西耕石を訪ねて画の研究をかさねた。1873年、絵画研究のため清国に渡ったが、養鶏法に興味を持ちその勉強に熱中する。1876年、帰国し、政府の勧農局、内務省、農商務省に勤務する一方、『清国式孵卵図解』を著し、新しい孵卵法の普及につとめた。また、耐火煉瓦の研究、水蜜桃の栽培など大陸の産業をわが国に移植することにも力を注いだ。1881年、第2回内国勧業博覧会に「豪渓ノ真景」「花卉禽鳥ノ図」を出品する。1882年、絵画共進会では、漢画南宗派の部門で帆足杏雨らとともに褒状を受ける。退官後は、南画制作に励み、山水画を得意とした。



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