12/14 公共交通機関利用促進講演会を開催しました

12月14日(土)15時〜17時、「交通まちづくり〜成熟社会の地域再生」と題して公共交通機関利用促進講演会を開催しました。

「交通」というものをまちづくりの柱として考えなければ、自分たちの世代だけではなく子の世代、孫の世代を見据えたときには持続可能なまちにはならないのではないか、という命題をいただきました。

まちづくりを考えるときに、従来はハコモノ中心であり、郊外に新設したハコモノまでのアクセスを道路整備をすることで利用者の利便性を高めるようにまちづくりが進められてきました。

しかし、道路整備をすることで、利便性は高まりますが、大きな道ができたことでその道路を利用する人が増え、渋滞が加速するという悪循環が生じる道路もあります。そもそも渋滞が起きないような道路であれば、利用者がいないのですから大きく整備する必要などはありませんね。

宇都宮教授にお話しいただいた内容をざっくりまとめてしまうと、

○交通まちづくりにより豊かな社会をつくることを考えるべき

・公共交通機関があるということは、市民が移動する際の選択肢が増えるということ

・自動車交通だけでは非効率(渋滞発生、環境負荷、自動車に乗れない人もいる)である

・主要な動線を公共交通で賄うことにより、まちが活性化した事例は多い

・公共交通機関の負担は、「公共」=みんなで負担することを考えるべきで、目先の収支にとらわれずに十年、二十年、もっと先のことを考えなければならない。

 

その他、先進都市の事例をまじえながら、たくさんの示唆に富んだご講演をいただきました。中でも、公共交通機関である電車やバスの路線単線が赤字であった場合に、廃線にせよと簡単に考えてしまうが、自動車用の市道・県道などはそもそも税金を使用して整備しており、赤字と考える概念がないように思う。道路も鉄道・バス路線も、同じように公共において整備するということを考えなければ、真の意味で市民の足を考えたまちづくりはできません、というようなお話がありました。

公共交通機関というものは、目先の利益だけを考えるのではなく、その整備をすることで移動の選択肢を増やし、人が集積すればビジネスチャンスが生まれ、まちが活性化することへと繋がっていくことは先進事例をみるに明らかである。ただ、先進事例にとらわれてしまうと、それぞれの地域の特性が失われてしまう可能性もあるので、各地域において既存の公共交通機関を活用・サービス向上を考えるのか、新しくLRTなりを導入するのかについては議論が必要であるとのことでした。

これからの倉敷市のまちづくりを考えるときには、「公共交通」というもののあり方をみんなで議論していくことが必要ですね。

<関連リンク>

交通政策基本法(Google検索)

LRT導入支援(国土交通省)

カテゴリー: イベント情報   パーマリンク

コメントは受け付けていません。