30年後の海を考えよう!〜浅海域の再生と、環境学習の取り組み〜

瀬戸内海国立公園80周年記念事業としてタイトルのフォーラムが開催されました。

みずしま財団が取り組んでいるアマモ場の再生、干潟の保全と環境学習とを結びつけた内容でどのように海を保全、改善していくのかなどがテーマとして掲げられました。

「東京湾におけるアマモ場再生と環境教育」と題して工藤孝浩氏から基調講演をいただきました。鉄腕DASHのDASH海岸の指導をされているほどの方で、さかなクンの師匠(?)でもあるとのこと。

お話をお伺いしながら、海と海にすむ生き物のことを本当に大切に思っているんだなというのが伝わってきました。海を題材とした環境学習などもいろいろと行っておられて参考になることばかりでした。

続いてパネルディスカッションに入りましたが、事例報告として日生で活動しているNPO法人里海づくり研究会議から田中丈裕氏、井原市立高等学校から坂本明弘先生に事例報告がありました。

日生の牡蠣は県内に住んでいる人なら誰しも知っているかと思いますが、海の環境保全にはずいぶんと昔から取り組みを進められており、現在では中学校3年間を通じて総合学習の時間に海洋学習としての取り組みもされているとのこと。

中学生という多感な時期に環境学習を行えるということは、地域全体で海を守ろうとする意識がより強くなり好循環が生まれると思います。

井原高校の坂本先生は、自然史博物館友の会の行事などでもよくご一緒させていただきますが、野鳥に造詣が深いのかと思いきや、専門はカニだそうで、県内の干潟の状況について事例報告をいただきました。

干潟はいわゆる自然海岸ですが、現在は埋め立てや護岸などにより人の手が入り純粋な意味での干潟は減少傾向にあるとのことです。干潟の重要性はなんといっても、潮の満ち引きにより変化する環境の中で暮らす生き物が多数いるということ、それは水生生物だけでなく、それを捕食する鳥なども干潟という場所を利用して生きているということがあります。

干潟がなくなってしまえば、そこに棲む生き物だけでなく、その生き物を食べている他の生き物も数が減ってしまうかもしれません。生態系の中で非常に重要な役割を果たしている場所なのです。

フォーラムの最後に「豊かな瀬戸内海を未来につなげるために」と題して、パネルディスカッションを行い参加者からの質問などにも丁寧に答えていただきました。

 

 

「水辺に親しむ」とか「生き物と触れ合う」といったキーワードをもとに環境学習センターでも自然体験学習の機会を提供していますが、本当の意味での環境学習をするにはもう少し伝えなければならない内容があるなと感じた一日でした。

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